『お弁当、食べようか?』
リュックからシートを取り出し広げると、お弁当を並べた。
取り皿やお箸など、詰めし込んだ物を全て出すと、二人の視線が私に向けられてるのが分かった。
「こんなに入ってたんだ」
唖然とする二人をよそに、出し忘れが無いかをチェックした後、先人を切って食べ始めた。
『いただきます』
私の後に続いて二人がお弁当に箸をつけた。その姿を見て、二種類作って正解だっと思った。
おにぎりを食べる仁と、サンドイッチを食べる柚樹。正反対だから、一緒にいるのかな?
「葉瑠、食べないの?」
ボケーッと考え事をしてると、口の端にマヨネーズを付けたまま、訊いてきた柚樹にティッシュを渡した。
「……ん?」
『付いてるよ』
口を指差し言うと、笑いながら拭いてた。美味しいって食べてくれる姿を見てるだけで、お腹いっぱいになりそう…
「楽しい?」
『うん』
風で落ちる花びらが、隙間だらけのお弁当の中に落ちた。
どうして楽しい時間には続きがないんだろう?
もしかして楽しい時間はずっと続いてて、それがただ楽しすぎて短く感じてるだけなのかな?
こんなこと考える今だって時計の針は進んでて……、それを証明するかのようにあれだけあった具が残り僅かになっている。
『はやっ…』
リュックからシートを取り出し広げると、お弁当を並べた。
取り皿やお箸など、詰めし込んだ物を全て出すと、二人の視線が私に向けられてるのが分かった。
「こんなに入ってたんだ」
唖然とする二人をよそに、出し忘れが無いかをチェックした後、先人を切って食べ始めた。
『いただきます』
私の後に続いて二人がお弁当に箸をつけた。その姿を見て、二種類作って正解だっと思った。
おにぎりを食べる仁と、サンドイッチを食べる柚樹。正反対だから、一緒にいるのかな?
「葉瑠、食べないの?」
ボケーッと考え事をしてると、口の端にマヨネーズを付けたまま、訊いてきた柚樹にティッシュを渡した。
「……ん?」
『付いてるよ』
口を指差し言うと、笑いながら拭いてた。美味しいって食べてくれる姿を見てるだけで、お腹いっぱいになりそう…
「楽しい?」
『うん』
風で落ちる花びらが、隙間だらけのお弁当の中に落ちた。
どうして楽しい時間には続きがないんだろう?
もしかして楽しい時間はずっと続いてて、それがただ楽しすぎて短く感じてるだけなのかな?
こんなこと考える今だって時計の針は進んでて……、それを証明するかのようにあれだけあった具が残り僅かになっている。
『はやっ…』


