待ち合わせ場所につくと、コンクリートに人影を見つけた。
『遅れた? セーフ?』
上がる息もそのままに、ブロック塀に寄りかかる仁に訊ねると「ギリギリ」と言われた。
「行くか?」
さりげなくお弁当の入ったバックを持つと、私の先を歩いた。
その後ろを歩きながら、来たときから感じていた変な違和感の原因を探した。
『あ…』
見つけた違和感の原因は仁の服装だった。
制服姿に慣れすぎたせいか、私服が普通に見える……オシャレなんだろうけど、どうしてだろう?妙にダサい。
そんな事を思っていると、突然振り向いた仁と目が合った。
『な、なに?』
思い切り動揺する私に、真顔で「別に。」と言いまた歩いた。
『ハァー、心臓に悪い』
このまま時間が止まればいいのに…本気てそんな事を考えた。
今までに何度そう思っただろう?柚樹との待ち合わせが、もっと遅ければいいのに…。
それは時に本心であり、稀に嘘に変わる。
こうして自分を嫌いになるのね……
「──はい」
急に返事をした仁を見ると、誰かと電話中だった。電話の相手は誰?
なんて見えない相手に嫉妬してる自分が凄くカッコ悪く見えた。
『遅れた? セーフ?』
上がる息もそのままに、ブロック塀に寄りかかる仁に訊ねると「ギリギリ」と言われた。
「行くか?」
さりげなくお弁当の入ったバックを持つと、私の先を歩いた。
その後ろを歩きながら、来たときから感じていた変な違和感の原因を探した。
『あ…』
見つけた違和感の原因は仁の服装だった。
制服姿に慣れすぎたせいか、私服が普通に見える……オシャレなんだろうけど、どうしてだろう?妙にダサい。
そんな事を思っていると、突然振り向いた仁と目が合った。
『な、なに?』
思い切り動揺する私に、真顔で「別に。」と言いまた歩いた。
『ハァー、心臓に悪い』
このまま時間が止まればいいのに…本気てそんな事を考えた。
今までに何度そう思っただろう?柚樹との待ち合わせが、もっと遅ければいいのに…。
それは時に本心であり、稀に嘘に変わる。
こうして自分を嫌いになるのね……
「──はい」
急に返事をした仁を見ると、誰かと電話中だった。電話の相手は誰?
なんて見えない相手に嫉妬してる自分が凄くカッコ悪く見えた。


