気づいたら、綾に心の内を話してた。綾は私の言葉をからかいもせず真剣に聞いてくれた。
柚樹が現れた日、学校帰りに二人の背中を見るのが何となく嫌だった事、柚樹が仁と言葉を交わしただけで訳も分からずイライラしてしまう事を話すと、心が軽くなった。
「葉瑠もヤキモチ妬くんだね。」
綾の答えがそれだった。
『“ヤキモチ”』
「二人の背中を見るのが嫌だったって言ったけど、それってただ単に柚樹って子が緒方の隣にいるのが嫌だったんじゃないの?」
『……。』
綾の言葉に嫌なほど、共感できたのと同時に、否定したくもなった。
“仁と仲良くなりたい”そう言った彼を否定したくない。
でも、仁は私のモノ。
心のどこかでそう叫んでたのに、無理矢理蓋をして気づかないようにしていたのかもしれない。
仁はモノじゃないのに……
『私、最低だ』
「どうして?」
綾の言葉に泣きそうになるのをグッとこらえた。
『柚樹と仁が、仲良くならなければいいって思った』
「恋なんてそんなもんだよ? 自分の事で精一杯で、誰かの事なんて考える余裕なくて…でも、葉瑠は偉いと思う」
『え?…』
「例え思っていた事が最低でも、周がちゃんと見えてるじゃん?」
柚樹が現れた日、学校帰りに二人の背中を見るのが何となく嫌だった事、柚樹が仁と言葉を交わしただけで訳も分からずイライラしてしまう事を話すと、心が軽くなった。
「葉瑠もヤキモチ妬くんだね。」
綾の答えがそれだった。
『“ヤキモチ”』
「二人の背中を見るのが嫌だったって言ったけど、それってただ単に柚樹って子が緒方の隣にいるのが嫌だったんじゃないの?」
『……。』
綾の言葉に嫌なほど、共感できたのと同時に、否定したくもなった。
“仁と仲良くなりたい”そう言った彼を否定したくない。
でも、仁は私のモノ。
心のどこかでそう叫んでたのに、無理矢理蓋をして気づかないようにしていたのかもしれない。
仁はモノじゃないのに……
『私、最低だ』
「どうして?」
綾の言葉に泣きそうになるのをグッとこらえた。
『柚樹と仁が、仲良くならなければいいって思った』
「恋なんてそんなもんだよ? 自分の事で精一杯で、誰かの事なんて考える余裕なくて…でも、葉瑠は偉いと思う」
『え?…』
「例え思っていた事が最低でも、周がちゃんと見えてるじゃん?」


