授業終了の鐘が鳴り立ち上がると、制服に付いた花びらを落とした。
仁に声を掛けようか迷い、一言だけ告げてから行くことにした。
『…さっきはごめんなさい。私、教室戻るね?』
仁からの返事はなかった。
『…じゃあ』
それだけ言うと、振り向く事無く歩いた。
朝からタメ息が止まらず、モヤモヤの原因も分からない今、答えを知りたくてウズウズしてた。一つハッキリしていたのは、この答えがネットや辞書で調べても見つからない事だけだった。
教室に戻ると、真っ直ぐ席に向かった。
「おはよー、今日は珍しく遅いじゃん」
私に気づいた綾が、笑顔で近寄ってきた。
『遅いって言うか…早く来すぎて、散歩してたらこんな時間に…』
「今まで散歩してたの?」
苦笑いする綾にうんと頷いた。出れなかった時間帯の授業内容を教えてもらったあと、自然と恋バナに移った。
大半が綾のノロケ話しで、私が聞いてても聞いてなくても関係ない。そんな勢いで話したいだけ話すと、急に私の話になった。
「で、どうなの?その後進展あった?」
眩しい程の笑顔を向けられ、返答に困った。
仁に声を掛けようか迷い、一言だけ告げてから行くことにした。
『…さっきはごめんなさい。私、教室戻るね?』
仁からの返事はなかった。
『…じゃあ』
それだけ言うと、振り向く事無く歩いた。
朝からタメ息が止まらず、モヤモヤの原因も分からない今、答えを知りたくてウズウズしてた。一つハッキリしていたのは、この答えがネットや辞書で調べても見つからない事だけだった。
教室に戻ると、真っ直ぐ席に向かった。
「おはよー、今日は珍しく遅いじゃん」
私に気づいた綾が、笑顔で近寄ってきた。
『遅いって言うか…早く来すぎて、散歩してたらこんな時間に…』
「今まで散歩してたの?」
苦笑いする綾にうんと頷いた。出れなかった時間帯の授業内容を教えてもらったあと、自然と恋バナに移った。
大半が綾のノロケ話しで、私が聞いてても聞いてなくても関係ない。そんな勢いで話したいだけ話すと、急に私の話になった。
「で、どうなの?その後進展あった?」
眩しい程の笑顔を向けられ、返答に困った。


