12月25日。
朝からバタバタしながら準備を済ませると、家に居られなくて暇つぶしにと外に出た。
一歩外に出ると街はクリスマス一色だった。カラフルな電飾が裸の木を彩り、楽しそうに歩く子供は親の手をぎゅっと握っていた。
『まだ早いけど、行こうかな?』
人の流れに逆らい来た道を戻るだけで結構な時間が掛かった。
久しぶりに歩く通学路はいつもと違って見え、なんだかワクワクした。
『どうやって入ろう?』
閉じた校門を前に足踏みしていると、校舎の中から出て来た警備員さんが、何も言わずに門を開けてくれた。
『ありがとうございます……』
待ち合わせの6時には1時間早いけど、薄暗い校庭を見てさらに不安になった。
外の街灯の明かりを頼りに、雪で白くなった校庭に足跡を残し、いつ来るのか分からない仁を約束通り桜の木の下で待った。
朝からバタバタしながら準備を済ませると、家に居られなくて暇つぶしにと外に出た。
一歩外に出ると街はクリスマス一色だった。カラフルな電飾が裸の木を彩り、楽しそうに歩く子供は親の手をぎゅっと握っていた。
『まだ早いけど、行こうかな?』
人の流れに逆らい来た道を戻るだけで結構な時間が掛かった。
久しぶりに歩く通学路はいつもと違って見え、なんだかワクワクした。
『どうやって入ろう?』
閉じた校門を前に足踏みしていると、校舎の中から出て来た警備員さんが、何も言わずに門を開けてくれた。
『ありがとうございます……』
待ち合わせの6時には1時間早いけど、薄暗い校庭を見てさらに不安になった。
外の街灯の明かりを頼りに、雪で白くなった校庭に足跡を残し、いつ来るのか分からない仁を約束通り桜の木の下で待った。


