「……柚樹から結構来てるけど?」
返されたケータイを見ると、確かに柚樹からのメールがあった。
「あと、俺のも確認しろよ」
そう言われ探すと、一番上に仁のメールを見つけた。開いてみると【25日、桜の木の下で……】とだけ書かれていた。
『25日、桜の木の下?』
「遅れずに来いよ」
『うん』
照れてる横顔にありがとうと呟いた。
その約束から一週間後、待ちに待った冬休みが始まった。最初は連絡を取り合っていた柚や綾とも、旅立ってからは連絡が減り、一昨日、久しぶりに届いたメールには楽しそうな3人の写真が添付されていた。
仁からも時々短いメールが入るけど、この間高橋に会ったと送ったらしばらくメールが来なくなった。
『ハア~…寒っ!』
雪で真っ白になった玄関先に、小さな雪だるまを作って並べていると、家の前を通りかかった子供に「お地蔵さんが並んでる!!」と笑われてしまった……
『確かに、見えなくはないけど…お地蔵さんって』
小さな傘でもつけようかと悩んでる間に、1日が終わった。カレンダーを眺めては指折り数え、25日までを毎日数えた。
こんなにクリスマスが待ち遠しいのは年振りだろう?幼い記憶に思いを馳せた。
返されたケータイを見ると、確かに柚樹からのメールがあった。
「あと、俺のも確認しろよ」
そう言われ探すと、一番上に仁のメールを見つけた。開いてみると【25日、桜の木の下で……】とだけ書かれていた。
『25日、桜の木の下?』
「遅れずに来いよ」
『うん』
照れてる横顔にありがとうと呟いた。
その約束から一週間後、待ちに待った冬休みが始まった。最初は連絡を取り合っていた柚や綾とも、旅立ってからは連絡が減り、一昨日、久しぶりに届いたメールには楽しそうな3人の写真が添付されていた。
仁からも時々短いメールが入るけど、この間高橋に会ったと送ったらしばらくメールが来なくなった。
『ハア~…寒っ!』
雪で真っ白になった玄関先に、小さな雪だるまを作って並べていると、家の前を通りかかった子供に「お地蔵さんが並んでる!!」と笑われてしまった……
『確かに、見えなくはないけど…お地蔵さんって』
小さな傘でもつけようかと悩んでる間に、1日が終わった。カレンダーを眺めては指折り数え、25日までを毎日数えた。
こんなにクリスマスが待ち遠しいのは年振りだろう?幼い記憶に思いを馳せた。