そのまま視線を下げていくと、洋楽だらけの中に邦楽を見つけた。
『いきものがかりだ。好きなの?』
「ああ……うん」
CDを見せるとそんな返事が帰ってきた。
ベッドに座りチューニングをしながら、チラッと私の手元を見ると、ジャーンと音を立てた。
『でも、一枚しかない』
いきものがかりのアルバムを眺めていると、聞き覚えのあるメロディーが聞こえてきた。
ふと蘇った記憶は、柔らかなオレンジ色に染まり、私に似てると言って2人で聞いたあのメロディーだった。タイトルは──
『コイスルオトメ』
目を閉じギターの音に耳を傾け、ゆっくりと目を開けると仁と目があった。
その後も何度か目が合い、高鳴る心が全身が熱くなるのを感じた。
『カッコイイ…』
目が離せなくて、曲が終わるまで弦を弾く手と顔を交互に見ていた。
「あぁ、途中間違えた…」
悔しそうに間違えた箇所を何度も弾く仁を見て、また一つ新たな一面が見られて嬉しかった。
確かに顔はカッコいい。けど、初めから今の姿だったら、私と仁は言葉を交わさないまま三年間を過ごしていたかもしれない。
そう考える度にチラつく、仁の過去と元カノの存在が私を苦しめ悩ませた。
『いきものがかりだ。好きなの?』
「ああ……うん」
CDを見せるとそんな返事が帰ってきた。
ベッドに座りチューニングをしながら、チラッと私の手元を見ると、ジャーンと音を立てた。
『でも、一枚しかない』
いきものがかりのアルバムを眺めていると、聞き覚えのあるメロディーが聞こえてきた。
ふと蘇った記憶は、柔らかなオレンジ色に染まり、私に似てると言って2人で聞いたあのメロディーだった。タイトルは──
『コイスルオトメ』
目を閉じギターの音に耳を傾け、ゆっくりと目を開けると仁と目があった。
その後も何度か目が合い、高鳴る心が全身が熱くなるのを感じた。
『カッコイイ…』
目が離せなくて、曲が終わるまで弦を弾く手と顔を交互に見ていた。
「あぁ、途中間違えた…」
悔しそうに間違えた箇所を何度も弾く仁を見て、また一つ新たな一面が見られて嬉しかった。
確かに顔はカッコいい。けど、初めから今の姿だったら、私と仁は言葉を交わさないまま三年間を過ごしていたかもしれない。
そう考える度にチラつく、仁の過去と元カノの存在が私を苦しめ悩ませた。


