絞り終えたシャツを広げ、ハンガーに掛ける動作を見ながら、本当に仁なのかと疑っていた。
メガネをしてるとはいえ、こんな顔だったのかと今更ながら思った。
「そんなに珍しいか?」
『えっ?!』
突然振り返る仁から視線を外すと、「そろそろ慣れろ!」と言われたけど、慣れる訳がない。
今まで目が見えるか見えないかの顔をずっと見てたのに、いきなりこれが本当の僕です!なんて言われてはいそうですか。なんて……言えるわけがない。
『声と喋り方は仁なんだけどなぁ』
「お前なぁ」
『なんか、すごく変な感じ。仁ってそんな顔だったんだ』
「まあ。先に行くぞ?」
そそくさと脱衣場を出ていく仁を追い、廊下を歩きながら『仁の部屋ってどこ?』かを訪ねた。
「そこ」
と横切ったドアを指差した。
『見たい!』
「なんで?」
『なんで?見たいから』
「……。」
無言で部屋の扉を開けると、何もないだろ?と言いたげな顔で私を見た。
整頓された部屋は白と黒で統一され、ベッドのそばにはアコースティックギターが立てかけてあった。
『ギター弾くの?』
「ん、たまに。そんな上手くないけどな」
『ふ~ん』
仁がこの部屋でギターを弾いてるのを想像しただけで胸が高鳴った。
許可を得て中に入ると、たくさんのCDが並ぶ棚の前で足を止めた、その中に唯一知っているエリック・クラプトンの名前があった。
メガネをしてるとはいえ、こんな顔だったのかと今更ながら思った。
「そんなに珍しいか?」
『えっ?!』
突然振り返る仁から視線を外すと、「そろそろ慣れろ!」と言われたけど、慣れる訳がない。
今まで目が見えるか見えないかの顔をずっと見てたのに、いきなりこれが本当の僕です!なんて言われてはいそうですか。なんて……言えるわけがない。
『声と喋り方は仁なんだけどなぁ』
「お前なぁ」
『なんか、すごく変な感じ。仁ってそんな顔だったんだ』
「まあ。先に行くぞ?」
そそくさと脱衣場を出ていく仁を追い、廊下を歩きながら『仁の部屋ってどこ?』かを訪ねた。
「そこ」
と横切ったドアを指差した。
『見たい!』
「なんで?」
『なんで?見たいから』
「……。」
無言で部屋の扉を開けると、何もないだろ?と言いたげな顔で私を見た。
整頓された部屋は白と黒で統一され、ベッドのそばにはアコースティックギターが立てかけてあった。
『ギター弾くの?』
「ん、たまに。そんな上手くないけどな」
『ふ~ん』
仁がこの部屋でギターを弾いてるのを想像しただけで胸が高鳴った。
許可を得て中に入ると、たくさんのCDが並ぶ棚の前で足を止めた、その中に唯一知っているエリック・クラプトンの名前があった。


