次の日、仁は学校を休んだ。理由は分からないけど、隣が空席なのを見るとなんだかやる気が出ない。
結局、授業にも集中出来ず、お昼もろくに食べないまま放課後を迎えてしまった。
塗りかけの看板を1人で塗りながら、仁の事を想い浮かべた。
昨日、何かがあったのは確かで、それを隠すのは触れて欲しくないって事なの?
『……よし、完璧!』
結局また最後まで残ってしまい、塗り終えた看板を見下ろし満足してると、先生が顔を出した。
「おお!よかったぁ!」
『どうしたんですか?』
「桜庭がまだ残ってるって聞いたから、渡しそびれた緒方へのプリント届けて貰おうとおもって急いで来たんだよ!」
うっすら汗が滲む額を見て、苦笑いしながらプリントを受け取った。
「じゃあ、気をつけて帰れよ?!あと、先生が廊下走ったのナイショな!!」
『あ、はい』
言いたいことを言って満足したのか、笑顔で去っていった。
壁際に看板を寄せ、カバンにプリントをしまうと教室を出た。
『ハァー…』
二人でいることに慣れすぎて、こんな時何を考えればいいのか……
一人の帰り道がこんなにつまらなくて、寂しいなんて仁に会うまで知らなかったのに。
結局、授業にも集中出来ず、お昼もろくに食べないまま放課後を迎えてしまった。
塗りかけの看板を1人で塗りながら、仁の事を想い浮かべた。
昨日、何かがあったのは確かで、それを隠すのは触れて欲しくないって事なの?
『……よし、完璧!』
結局また最後まで残ってしまい、塗り終えた看板を見下ろし満足してると、先生が顔を出した。
「おお!よかったぁ!」
『どうしたんですか?』
「桜庭がまだ残ってるって聞いたから、渡しそびれた緒方へのプリント届けて貰おうとおもって急いで来たんだよ!」
うっすら汗が滲む額を見て、苦笑いしながらプリントを受け取った。
「じゃあ、気をつけて帰れよ?!あと、先生が廊下走ったのナイショな!!」
『あ、はい』
言いたいことを言って満足したのか、笑顔で去っていった。
壁際に看板を寄せ、カバンにプリントをしまうと教室を出た。
『ハァー…』
二人でいることに慣れすぎて、こんな時何を考えればいいのか……
一人の帰り道がこんなにつまらなくて、寂しいなんて仁に会うまで知らなかったのに。