柚樹は私の顔なんか見たくないはずだし、来て欲しいと願う私もおかしいのかな?
「葉瑠…」
風の悪戯で聞こえた声も、幻聴だと思っていた声も、振り返れば消えてしまうのに、私の前にはあの日より痩せた柚樹が立っていた。
『ごめんね、急に』
小さく顔を振った。
「僕の顔なんか見たくないと思ってた。メールくれた時嬉しかったけど怖かった。
どうして、来たの?」
少し興奮気味の柚樹を座らせ、落ち着くのを待ってから話しかけた。
『私も、怖かった。会ってくれなかったらどうしよう?話してくれなかったらどうしよう?って…でも、来てくれてホッとした』
「怖い?僕の事、怖い?」
『少し。でも、大丈夫』
「そっか……嫌われて当然だって分かってるんだけど、嫌いにならないでって願ってるんだ。ワガママだよね?キスだけじゃ葉瑠の気持ち振り向かないってわかってた筈なのに……」
『ごめんね』
「どうして?悪いのは僕だから……」
柚樹とは、もう少し早く出逢ってたら、何か変わってたかもしれない。
それでも、きっといいお友達から親友に名前が変わっただけかもしれない。けど、もっと前に出会えていたら、キスされたとしてもここまでにはならなかったと思う。
「葉瑠…」
風の悪戯で聞こえた声も、幻聴だと思っていた声も、振り返れば消えてしまうのに、私の前にはあの日より痩せた柚樹が立っていた。
『ごめんね、急に』
小さく顔を振った。
「僕の顔なんか見たくないと思ってた。メールくれた時嬉しかったけど怖かった。
どうして、来たの?」
少し興奮気味の柚樹を座らせ、落ち着くのを待ってから話しかけた。
『私も、怖かった。会ってくれなかったらどうしよう?話してくれなかったらどうしよう?って…でも、来てくれてホッとした』
「怖い?僕の事、怖い?」
『少し。でも、大丈夫』
「そっか……嫌われて当然だって分かってるんだけど、嫌いにならないでって願ってるんだ。ワガママだよね?キスだけじゃ葉瑠の気持ち振り向かないってわかってた筈なのに……」
『ごめんね』
「どうして?悪いのは僕だから……」
柚樹とは、もう少し早く出逢ってたら、何か変わってたかもしれない。
それでも、きっといいお友達から親友に名前が変わっただけかもしれない。けど、もっと前に出会えていたら、キスされたとしてもここまでにはならなかったと思う。


