ダサカレ─ダサイ彼氏ハ好キデスカ?

「だけど、行こうと思う。気持ちの整理がついたら連絡するから」


『本当にごめんなさい』


「もういいから帰れ」


『ううん、もう少しここにいる』


「……分かった」


 それから3日が過ぎ、仁からの連絡もないままケータイばかり気にしていた。
その日もケータイを気にしながら、まったく頭に入いらない小説を読んでいた。そんな時だった、不意にケータイが震え、もしかしての期待を抱きながら開くと、それは仁からではなかった。
 一呼吸置き電話に出ると「もしもし、元気?」


『元気だよ? 綾も元気そうだね』


受話器越しに笑いながら、数日振りの声だけの再会を喜んだ。


「ねえ、夏休みの宿題終わった?」


『あぁ、うん』


「まじ?! 早くない?」


『そうかな?』


「一緒に勉強しようと思ってたのに遅かったか!」


悔しがる声に、笑みがこぼれた。


『水樹に教えてもらったら?』


「んー勉強なら、柚樹の方がいいんだけど、今2人いないから……」


『そうなんだ』