ダサカレ─ダサイ彼氏ハ好キデスカ?

タメ息を指折り数え『…4回?』と答えると「数えなくていいから!」と言われた。
何回ため息つくんだって言うから数えたのに…。声に出さず反抗し、少し強めに謝った。


『すみませんでした!』


すると、さっきとは違う真剣な声で「…こないだは悪かったな。」と謝ってきた。


『あれは、仁が悪いわけじゃ…』


さっきのおちゃらけた空気が、少し重たくなった。


「いや、そうなんだけど─」


『……。』


けどなに? なにか言いたそうな横顔をジッと見ると、ボソッと何かを呟いた。


『えっ?』


聞き返すと、いきなり大きな声で喋った。


「ダァ一もう!!
なんで一週間来なかったんだよ?」


『……え?そんな事?』


緩む口元を抑えながら、素直に気にしてくれてた事を喜んだ。
一瞬にして気まずい空気が無くなり代わりに、でも、なんで待ち伏せ?の疑問が出てきた。


「お前にしたらそんな事。で済むかも知んないけど、俺にしたら…」


『気にしてくれてありがとう。それと、やっぱりごめん』


「いや、俺も悪かったし」