ダサカレ─ダサイ彼氏ハ好キデスカ?

再び上がり始める後を付いていくと、屋上の踊場に腰を下ろした。
 その場所は一度だけ、柚樹と授業をサボって話した場所。最近の事なのに、ずっと昔の事みたいに思えた。


「いつまで突っ立ってんだよ?」


『ごめん、ちょっと思い出した事があって』


「思い出した事?」


『うん、ちょっとね。ねえ、ついてきたの迷惑だった?』


「別に、何で?」


『それならいいんだけど』


「変な奴」


『それは初めから知ってた事じゃん』


「まあ……」


久しぶりに仁と2人お昼休みを過ごした。柚樹を呼ぼうと思えばできたかもしれないけど、敢えて呼ばなかった。


『雨、止むかな?』


窓を見あげ、灰色に覆われた空を見上げ言った言葉に「さあ?」と短い返事が帰ってきた。


『止むといいなぁ……』