ダサカレ─ダサイ彼氏ハ好キデスカ?

「ねえ、昼間のあれさ」


『あれ?』


「浦田の噂みたいの、あれ本当なの?」


『綾と何かあった?』


「何もないけど、ちょっと気になって」


『あれは、ごめんなさい嘘です』


「原因は柚樹だろ?嫌そうな顔してたし、元々来るなって言われてたから」


『そうなんだ』


「別にいいんだけどさ?」


投げやりな言い方をする水樹くんは、またマンガを読み始めた。


『ねえ、いつも何読んでるの?』


「エッチなやつ」


ニヤリと笑うと私のリアクションを確かめていた。


『ハハッ……』