ダサカレ─ダサイ彼氏ハ好キデスカ?

『そうですか。』


「なあ、その敬語そろそろやめて欲しいんだけど?」


『あ、ごめんなさい』


「柚樹と喋ってるみたいに話してくれればいいから」


マンガの向こうから不満げな声がし、苦笑いした。


『柚樹の時は今と逆で、柚樹が敬語で私がタメ口でした。敬語止めてって言ったらぎこちない、タメ口で話してくれました』


思い出し笑みを浮かべる私に、前から冷ややかな目線がきた。


「それは、普通に話せない俺への当てつけか?」


『そんなに不満なら、仲直りすればいいじゃないですか!?』


「それが無理だったから今こうなってんじゃん。」


『なるほど』


「ちょっとしたズレだったんだよ……。捉え方が違かったってだけの話し」


苦笑する水樹くんは、悲しい目をしていた。


『似てるのは顔と微妙な口調だけなんですね』


「いちいち口にだすなよ!俺に恨みでもあんの?」


『恨みはないですけど、恐怖心はありました。それに、昔からこんな話し方だったわけじゃないですから』


「子供がそんな話し方してたら逆に凄いよ!!」


『……確かに』


「納得してるし」


微苦笑していた水樹くんは、再びマンガを読み始め、私は読みかけの本を本棚から出し、読み始めた。