ダサカレ─ダサイ彼氏ハ好キデスカ?

 ──今日もいつものメンバーで昼食を取っていた。


『もうすぐ梅雨かぁ…』

桜の葉がユサユサ揺れるのを眺めそう呟いた。その呟きにお弁当を食べる柚樹が顔を上げた。


「もうそんな季節になるんだ」


『早いね』


「うん」


その会話を聞いてた仁に、「年寄りみたいな会話すんな」と言われ、なんとなく流れでそんなコントをしてみた。


『…じいさん!』


「え?あ、ばあさん?」


「わざとだろ」


私の無茶振りに答えてくれる柚樹と、仁のツッコミに大笑いした。


『仁が年寄りみたいっていうから』


『ねー!?」


顔を見合わせ声を合わせる私達を仁は呆れた顔で見ていた。
 ──放課後。部室に顔を出すとソファーに横になり漫画を読む水樹くんの姿しかなかった。


『繭乃くんは?』


「休み。家の用がどうとかで、帰るとき閉めとけって鍵だけ預かった」


机に置かれた鍵を見遣ると、再び漫画を読み始めた。