ダサカレ─ダサイ彼氏ハ好キデスカ?

『言ったもん勝ちかなって、それに、ガリレオは変人だけど天才よ?!』


「いや、そこ威張ることじゃねえし」


『いいと思うんだけどなぁ…ガリレオ。 食べる?』


今度は梅オニギリを仁に見せると、いらないと言われた。


『そう。』


「お前、好きなものは後に食うタイプだろ。」


『えっ、なんで?』


「お前見てればかるよ。
だって、俺にオニギリ見せた時、すっげー悲しそうな顔してんだもん」


ケラケラ笑う仁に、ムッとしながらオニギリを食べた。


『梅干し最高!!』


一口食べてそう叫んだら、仁が腹を抱え笑い出した。


「アハッハッ!!」


『笑いすぎ…』


笑う仁を横に、黙々とオニギリを食べた。


「あー…」


笑いが治まってきたのか、涙目の仁が私の食べてる姿をジッーと見始めた。


『……今度はなに?』


「ハムスター…」


『えっ?』


ごはんで膨れたホッペをつつかれ、ハムスターに似てると言われた。


『ハムスター?…あんなに可愛くないけど。』


「フッ!」


隣で笑いそうな…と言うかすでに笑ってる仁に、ペットボトルのキャップを開けながら『確かにって言いたいなら言えば?』そう言うと「やめとく」と言われた。