元カレの事情



「どうしたんだ?」





そう聞かれた。






あたしは首を横に振った。





答えられなかった。






言えなかった。





「俺、あいの彼氏だよな?
 
 彼氏は頼るためにいるんだよ。

 ちゃんと聞いてあげるから。

 いってみ?」







「ありがとう。」






でもね、



裕馬…




あたし、最低な女なんだよ。