次の日 それでも俺ちゃんと書いたで 履歴書



やっぱオーストラリアから帰ってきて

就活してもしても

なっかなかええ会社に入られへんかったし

だんだん親からも

無言のプレッシャーかかってきてたし



それになんといっても

金なくなってきたしな

ユキとデートする資金も

厳しかったし

ツレと飲みに行くことも

できへんかったから

ついつい釣られてもうたんや



だから さらにその次の日

行ったがな 

朝10時に神戸のお祖母ちゃんとこ

そしたら



「よっしゃ。ほな、行こう」



って おいおい それだけかよ!!!



「何が聞きたいん?質問やったら向こうでなんぼでもしたらええがな」



いや そういうことじゃなくってやなぁ



「あんたはなんやかんや面倒くさい子やなぁ 昔っからそうや」



いやいや 普通に普通なこと聞きたいだけやん



「だから お祖母ちゃんの知り合いの人のさらに知り合いで」



うんうん そういうことをちゃんと言うてくれよ



「阿藤学園っていう高校の理事長さんがおるねん」



阿藤学園!? 



それってアホガク!? 



関西でも有数の最底辺校やん!!!



しかも男子校!!!