あなたしかいない。



それから私達は、
昼休み屋上で度々会った。


別れたい。

私がそう仁に言った時
私の携帯を取り上げて、


「先輩、別れて下さい」


臆病な私の代わりに、
メールも打ってくれた。


そして悪戯な笑顔で
仁、小さく笑ったよね。