屋上の中央に座って
泣き崩れてた。

気持ちの整理が
付かなくて、
分からなくて。


「今日風強いし、寒くない?」


後ろから、突然かけられた
言葉にびっくりした。

その人は黙って
ブレザーを私の肩に
かけて隣に座った。


その人が―仁だった。