恋色模様

「あっおかえりー!!」

彩愛たちは何事もなく迎えてくれた。

「ただいま」

私はにこっと笑った。

「あっ!!麗の笑顔が優しくなった!!」

「え?」

「麗、転校してきた時、そんな笑顔してたじゃん?けど、今の方が生き生きしてるの」

生き生き………

「もしや、これは陽向のおかげかぁ〜?」

ニヤニヤしながら、謙は陽向をみると寝ていた。

「よくこの状況で…」

「まぁまぁ」

「よしっ!歌うかぁ〜」

謙がマイクをもった。

「待って!!」

私が大きな声を出した。

「麗…?」

「私の話……聞いてほしいの」

「どうしたの?」

「なんでも、きくよ!!」

「彩愛…託也…」