陽向……

「なぁ託也」

「ん?」

「ちょっと抜けるな」

「………」

託也がきょとんとしてる…。

私が陽向の隣から顔をひょこっとだす。

託也は小声で、

「んあぁ!!内緒にしといてやるよ」

「わりぃな」

「なんだよぉ♪みずくせぇな〜」
私と陽向は彩愛の家を出た。

そして、近くのカフェに入った。

「ここでいい?」

「うん」

「俺さ、ここの常連でさ、麗ちゃんかわいいからきっとサービスしてくれるかもよ?(笑)」

陽向はふにゃっと笑う。

それがすごく心地いい。