恋色模様


「お母さん、ごめん。わがまま言って…私……聖南学園で卒業したい」

お母さんは私をみてにっこり微笑んだ。

「あなたならそう言うと思ったわ」

「え…?」

「お父さんに頼んだわよ」

私はたちまち笑顔になった。


たくさん思い出詰まってる学園で学生生活を終えたかった。

わがまま、言えなかったけど、この我が儘ならいいよって……

陽向が背中押してくれたの。

ありがとう。



卒業式。

「謙泣きすぎだよぉ(笑)」

聖奈は謙の背中をさする。

「あっとゆーまって感じだったな〜」

彩愛は涙を零す。

「なにないてんだよ」

託也は制服の袖で彩愛の涙を拭った。