王国ファンタジア【宝玉の民】-外伝-




ケラケラと笑いながら言ったその言葉に、ムキになるドルメック。


「絶対死なねぇし!
この戦いが終わったら、覚えとけよっ?」


クラウンはキセルの葉を新しい物に替えながら、頷いた。


「わかった、わかった。

……ところで、だいぶ集まってきたみたいやな…何人連れとるん?」


仲間の[民の雫]を入れている袋を指して、クラウンが聞いてきた。


「…30。この戦いが終わったら、あと14人戻ってくる。

なぁ、あんた細工職人なんだろ?
この二人、首から下げれる様にしてくれないか?」


ダイヤモンドとエメラルドの核石を袋から取り出し、クラウンの目の前に差し出す。

訝しげに、ドルメックを見た。


「俺の父さんと母さん…。
戦いの時、目に見える場所に居て欲しいんだ。

頼めないか……?」

「わしの専門は銀と水晶なんやけど…。
う〜ん、取り敢えずこの二人連れてってもええ?
夕方頃迄にはなんとかしたる」


ドルメックは頷き、二人を渡す。


「ほな、行こか…」


クラウンがフードを被り直し、歩き出した。
ドルメックも後に続く。


似た境遇の者が居る。
それがとても心強く感じていた。

トールがドルメックに親近感を感じていると言っていた意味が分かった気がした。