とうとう、城へ向かわなければならない日がきてしまった。


大して多くもない荷物を纏め、部屋を引き払う。


滞在費をフロントに支払い扉を開ける。

不機嫌さを全く隠さず、夕暮れの街を城へと向かい歩き出した。