―教師と生徒の戦争だ―



生徒達のどよめきは、その言葉でより一層大きなものとなった。


『なっ…どういう事だよっ!!意味わかんねぇ!!』


『言葉の通りだ…ほんっとに理解能力の低い奴等だな』


斉木はハアと溜め息をついた。

そして、黒板に○だの×だのと書きながら話し始めた。


『いいか…お前らが生き残れば勝ち、全滅すれば俺らの勝ち。それだけの事だ。2次方程式より簡単だぞ』


『いや…だからその≪勝ち≫とか≪全滅≫って意味がよく…』


黒髪、短髪の青木がそう言い、皆が頷くと、斉木は眉間に皺を寄せた。

そして、ズボンのポケットから何かを取り出した。


『……ようするに』


シュッ


斉木は、その≪何か≫を勢いよく飛ばしてきた。


【…?チョークじゃな…】



…それは、先程のチョークの威力が霞むほどの………




ザクッ!!!




『………え』