「ねっ‥熱愛だぁああぁぁっ‥」
「今回の夕刊これでいこう!」
「まさかRaitoに本命がいたとは‥」
最初の1人をきっかけに報道陣は何かを叫びながら出て行って‥
残ったのは、私と、蕾斗と、涼くんと‥
高梨さん。
それから、社長さんと石川さん。
「はぁ‥」
「あぶねっ‥」
さっきまでの緊張がとけて思わず足の力が抜けてふらつく私を蕾斗の腕が抱き止める。
「ごめん‥‥‥‥あ」
そんな時、高梨さんと目が合った。
どうしよ‥。
反らすタイミング逃したよ‥
高梨さんも、反らす気がないのか長い間見つめあってみる私達。
そして、高梨さんがそんな沈黙を破った。
「‥‥なに?」
「どうしてあんな事したの?」
「それはっ‥」
「そうだよ。だって、蕾斗この間しっかり振ったよね?“大切な子がいるから”って」
口ごもる高梨さんに涼くんから更なる追い討ち。
ってか、そうだったんだ‥‥
どおりで高梨さんからの視線が痛いわけだ‥‥‥
「わかってるけど、諦められなかったのよ‥
けど‥‥」
けど‥‥?
「もう諦めるわよ‥。こんなの見せつけられても好きでいられる程、私人間出来てないわよ」
ふっ、と微笑んだ高梨さんは、すごく可愛くて‥
うん。
なんか、すっきりしたような笑みだった。
そして、私の耳元で
“Raitoくんの大切な子ってあなたでしょ。私、絶対あなた達より幸せになるから”
そう呟くと、高梨さんは去っていった‥


