「ふーっ‥‥」



死ぬかと思った。


けど、無事到着─。



「もしかして、バイク初だった?」



あっけらかんとした表情で聞いてくる涼くん‥



「はい、死ぬかと思いました」


「ククッ‥こりゃ蕾斗に怒られちゃうかもな‥」



楽しそうに微笑む涼くんなんだけど‥



「ね、涼くん時間‥」


「うん、3時過ぎちゃったね」



涼くんって怖いものとかあるのかな‥



「とりあえず行こうか」



涼くんはニッコリ微笑むと私の手を握って歩き出した。