──休み時間


「もう姫、ばかだよねぇっ」



只今、さっきの失態を2人にいじられています。



「だって‥‥」



ホントに恥ずかしかったんだからね?!



2人と話ながらも私はチラチラと校門を気にしながら見ていた。



「なに?校門に誰かいるの?」



それに気付いた葵衣が突っ込んできた。



「いや、涼くんが迎えに来るはずなんだけど‥」



ここから、蕾斗に指名された○○局までは高速でも1時間はかかる。


だから、そろそろ行かないと3時には間に合わないんだけど‥



「えっ?涼く「ちょ、苺っ!」



大声で涼くんの名前を叫ぼうとした苺の言葉を遮ると校門を見ていた葵衣が私の肩を叩いた。



「ん?なに?」


「涼って、あれ?」



葵衣に言われて校門を見てみると確かに涼くんっぽいけど‥‥‥

まぁ、いいか‥



「とりあえず帰るねっ」


「はいはーい」

「先生にはうまく言っとくからぁ!!」



私は帰る準備をすると、2人に手を降り急いで教室を出た。