「ふぁっ‥‥ら‥いとっ‥」 部屋に響くのは私の甘い声と、唇が絡み合う音‥‥ 「っ‥んん‥」 だんだん酸素が足りなくなり蕾斗の肩を叩いてサインを出してみる‥‥ だけど、蕾斗は私の叩く手を掴んで壁に押し付けてきた。 「ちょ‥っ‥らいとッ‥」 あ、なんか頭がくらくらしてきた‥ もう‥だめ‥‥‥。 ガタッ── 「姫夏っ?!!」 蕾斗が必死に私の“名前”を呼んでいるところで、私の意識が途切れた。