──キーンコーンカーンコーン


‥‥今日も授業、まったく聞いてなかった‥



「姫さ、最近ボーッとしてる事多いよね」


「あ、わかるわかる!」


「‥‥ははっ、そうでもないけど」



最近ずっと‥?


そうだ。


私は最近ずっと蕾斗の事を考えてる気がする‥


気のせいじゃないよね‥



「なに‥あの人だかり‥」


「何だろ〜っ?」



葵衣と苺が見ている方を見てみるとどうやら校門に人だかりができてるみたい。

だれかいるのかな?



「裏門から出る?」


「そだね‥」



私が葵衣の意見に賛成したその時───



「姫子ちゃーんっ」



「‥‥‥ん?」



人だかりの中から私を呼ぶ声がする‥?



「姫子ちゃん」



私の名前を呼んでニッコリ微笑む彼。



「ちょっといい?」



なっなんですか?


この展開‥?!!