「あ、‥ら‥蕾斗‥くん?ライブは‥?」


「俺って、芸能人オーラ出てないんだぁ‥
悲しいなぁ‥」



そう言って泣き真似をする蕾斗‥

オーラが黒いっす‥



「え‥あ‥えっと‥」



芝居ってわかっててもあたふたしてしまう私。



「おい蕾斗、その辺にしとけって」



わーお‥
神様っっっ



「クスッ‥可愛いだろ、俺の姫」



そう言って後ろから抱き締めてくる蕾斗。

え‥っと‥



「なにっ?」


「見せつけ」


「‥‥は?」


「おい、涼。
こいつには手ぇ出すなよ」



いったい何の話を‥?



「ククッ‥どうかなぁ‥」


「はぁ??」



ちょ、蕾斗をキレさせないで‥ほし‥



「‥嘘だよ
いくら俺でも蕾斗の女には手出せねーし」



あぁ、蕾斗の女にはね‥


って蕾斗の女?!



「あ、私はそんなんじゃ‥」



───ガチャ



「Raitoくぅん」



え、だれ‥?