「ん‥今何時‥」



6:00



「大変っ!蕾斗、もう6時だよ?!」


「はぁー?」



急いで起き上がり身支度を始める。


そんな慌ただしい朝。



「蕾斗、いそいでっ」



身支度を済ませて寝室に戻るとまだ寝ている蕾斗。

近付いて体を揺さぶってみると、うっすらと目を開き、



「キスしてくれたら起きる」



って‥。


まったく、仕方ないなぁ‥



ちゅ──



私は軽いキスで終わらせるつもりだったのに‥



「んんっ‥ふぁ‥ん//」



何故か舌を入れてくる蕾斗。



「ちょっ‥らい‥と‥っ」



慌てて押し退けると‥



「お前が夜、激しいから‥」


「っな//
何もしてないでしょ?!

早くしないと石川さん来ちゃうってばぁー!」



あの日から、一緒に寝てはいるものの私を気遣ってくれているのか蕾斗がキス以上の事をしてくることはなかった。


それと、あの日の蕾斗の王子が聞いたのか、嫌がらせも迷惑メールも全くなくなった。



まぁ、携帯を変えたっていうのもあるんだろうけど‥