「赤也ばっかずりぃな」

「いいでしょ~」

「お前ら、やめとけ。あと、隠していることはないか?」

「どうする?」

キュッ

優が赤也の服の袖を掴んだ。

「赤也が言って……」

「優は……親に捨てられたんっス……それに人間不信で人に触れられると拒絶反応を見せるんっスよ。あと、心を閉ざしてるっス。」

「閉ざしている?」

「っス。人を信じられないから今までの笑顔は全部作り笑いなんスよ……」

「そうなんだ…」

「なぁなぁ、赤也は触れても大丈夫だよな?」

「切原家の人は大丈夫なんです。」

「だから、合宿の時赤也が守ってたんだ。」

「まあ」

「優………………………………これからも仲良くしようね!」

「えっ!?」

「親に捨てられたっていっても優は優でしょ?それに、俺達の友情に過去は必要ないし。ね、みんな。」

「「「おう!!」」」