「いきなりなんですけど、私、トリップしてきました。」

「へっ!?」

「はっ!?」

「……私は別世界の人間でここの世界は私のいた世界では漫画なんです。」

「へぇ~」

「別に信じなくてもいいですよ。」

「俺は信じるよ。黒魔術でトリップなんで簡単にできるからね。フフッ」

「そ、そうなんですか(汗)」

幸村の言葉でその場にいる人全員が冷や汗をかいた。

「俺も信じるぜよ。」

「私もです。」

「「俺もだ。」」

「「俺も!!」」

全員がトリップのことを信じた。

「宮川の情報がないのは、この世界の人間ではないからか。」

「はい……」

「そうか。では、何故幸村にテニスで勝てたんだ?」

「元の世界ではプロでしたから。」

「プロ!?」

「はい。この年ですけど、一応プロで世界ランク1位です。」

「だから、あんなに強かったんだ……」

「じゃあ、合宿の時なんで赤也と同じ部屋にしてもらったんじゃ?」

「この世界にきてから、赤也がいないと眠れないんです。」