「赤也?いないわよ?」

「えっ!?今日うちに来てくださいって言われたんですけど……」

「……ああ!!優ちゃんちよ。」

「優んち?」

「お隣なのよ。今赤也は優ちゃんちに住んでるの。だから、うちって優ちゃんちだと思うわ。」

「そうなんですか。ありがとうごさいます。」

「いえいえ。じゃ、またね。」

「はい」

そう言って、赤也のお母さんは家に入っていった。

「どういうことだ。」

「同居ってことか?」

「たぶん、そうだと思うよ。まあ、いこう。」

そして、隣の家のインターホンを押した。