「ゴメンな、優……ゴメンな。」

赤也は寝ている優を抱き締めながらいった。

「ん……えっ……いや!!」

ギュッ

「嫌がらないできいてくれよ!!」

「いや!!裏切られたのに何を聞けばいいのよ!!」

「っ……!!ゴメン…ゴメン!!別に裏切ったつもりはないんだ!!」

「私は裏切られたの!!お願いだから離して!!」

「ぜってぇ離さねぇ!!……俺……悲しかったんだよ!!」

「え?」

今まで暴れていた優が赤也の言葉でおとなしくなった。

「…俺がくるまで楽しそうに神崎と話してたくせに俺の時は下を向いて、嫌がられて、すごく悲しかった。それに……嫌われたと思った……」

「…ゴメン……別に嫌いになったつもりはないよ……私、人間不信だからちょっとした喧嘩で裏切られたと思うみたい……」

「そっか………ちょっとでも信じる心があるならもう一回俺を信じてくれ」

「……分かった……信じるよ」

「!!サンキュー(ニカッ)」

ギューッ

赤也がさっきの10倍くらいの強さで優を抱き締めた。

「赤也……ぐるじい」

「あっ、わりぃιι」

「ふふっ」

「へへっ」

「「あははははっ(笑)」」

ドクンッ

「(やっぱり私、赤也のこと好きなんだ……赤也がいないと作り笑いすらできないよ…)」

少女は恋を自覚する…