赤也side

「そろそろ仲直りしねぇとな~」

そう思い、俺は謝るために優を探した。

そして、廊下を一人で歩いている優を見つけ、急いで近付き腕を掴んだ。

「い、いや!!離して!」

「ちょっと待てよ!俺だって!」

「いや!!離して!!」

「(これが拒絶反応なのか!?)」

―そうだ―

「いやぁぁぁあああああ!!!!」

バタッ

「ゆ、優!?」

俺は、倒れてしまった優を抱き上げて保健室に走った。

ガラッ

「先生!!!優が!!」

「……大丈夫、寝てるだけ。ベットに寝かしてあげて。」

先生に言われ、優をベットに寝かした。

「ん~栄養不足と寝不足ね。4日間何も食べてないみたいだし、寝てないみたいよ。」

「4日間?(喧嘩してた期間だ…)」

「それに毎晩泣いてたみたいで、目が真っ赤だわ。」

「えっ!?」

俺はこの時初めて、優が4日間何も食べていないこと、寝ていないことを知った。

そして、毎晩泣いていたことも……

「私職員室に用事があるから、切原君残っといてくれる?」

「っス……」

そして、先生が出ていき、二人っきりになった。

心を閉ざした少女は、親しくしていた少年にも拒絶反応を見せた……