朝、木陰から赤也の練習姿をみていた優の元にレギュラー陣が集まった。

「あっ、おはようございます。」

「おはよう。近くで見ないの?」

「はい。私、人の多いところ嫌いですから、ここでいいんです。」

「じゃあ、コートに入れよ。」

「部外者だよ?」

「合宿の時、マネやってくれてたから入っていいよ。俺が許可する。」

「それじゃあ…」

優はレギュラー陣についていき、コートに入った。

「なにあの女!!」

「コートに入るなんて何様よ!!」

コートの周りにいる女子達から悪口が聞こえた。

「気にすんなよ。」

「う、うん。」

そして、朝練が終わって、レギュラー陣は一旦部室に戻り、優は木陰で赤也を待っていた。

「キャー!!幸村くぅぅん!!」

「キャー!!仁王く~ん!!こっち向いて~!!」

「キャー!!赤也く~ん∨∨∨」

部室から出てきたレギュラー陣が女子達に囲まれた。

もちろん赤也も例外ではなく……

「……………」