~5号室~

「私が幸村先輩に勝てた理由教えるね。」

「……おう」

「……私、元の世界でプロだったの。」

「は?なんの?」

「テニスの。この年だけど……一応プロで世界ランク1位だったの。だから……」

下を向いて泣きそうになっている優を赤也が抱き締めた。

「俺はを裏切らないし、嫌いになんてならない。逆にライバル意識を持てるしな!」

「うん…ありがと…スー」

安心して寝てしまった優を抱き抱えて、布団に入った。

コンコン

「誰だ?」

ガチャッ

「あれ?先輩達どうしたんスか?」

そこには立海の3年生達がいた。

「赤也、優について教えてくれないか?……優の情報が1つもないんだ。……あの強さの理由、何故同じ部屋にしたのかということも教えてほしい。」