「最後の技……鈴蘭の舞!!」

チリン

「鈴の音?」

「うっ……(お、重い……なんて力だ……)」

カランッ

幸村部長のラケットが弾かれた。

ー〈鈴蘭の舞〉ボールを打ったときに鈴の音が聞こえ、音が大きいほど重い。音は優が調節するー

「〈鈴蘭の舞〉ボールを打ったときに鈴の音が聞こえて、音が大きいほど重いんス。音は優が調節してて、音の音源はわからないんスよ。」

「ゲームセットウォンバイ宮川4ー6!!」

「優さんがあの幸村さんに勝った……」

「つ…かれた…ハァ…ハァ…」

「幸村!!なんで手を抜いたんだよ!!」

「全力で、やった…よ…ハァ…ハァ…」

「「「えっ!?!?」」」

「嘘じゃろ…」

「あの子は……強すぎる…」

「どういうことだ!」

ザワザワ ザワザワ





「優、大丈夫だったか?」

みんなが騒いでる中、俺は優に話し掛けた。

「うん、大丈夫だよ。思ってたより楽しかった♪」

「そっか…ところでなんで部長に勝てたんだよ!」

「……あとで教えるよ!じゃ、ご飯作りにいくね。」

そう言って、優はご飯を作りにいった。

少女の実力はどこまでも……