赤也side

ガチャ

屋上のドアを開けると先輩達がみんなそろっていた。

「遅いぜよ」

この人は仁王先輩。

いつも変な喋り方で、どこ出身かはわかんねぇんだよな。

あと「女たらし」と「コート上の詐欺師」で有名

「すいませんっス」

「早く食べようぜぃ」

俺はいつもテニス部の先輩達と屋上で食べる。

変わったことといえば…

「ん?赤也の弁当箱いつものとちげぇ」

「ほんとじゃ。」

弁当箱が違うこと。

優が作ったんだから弁当箱が違って当たり前。

「早く開けてみんしゃい。」

俺は仁王先輩にせかされながらも、蓋を開けた。

「「「うまそ~」」」

「中身もいつものとちげぇじゃん!!」

「赤也の好きな食べ物が多いな」

なんで俺の好きな物知ってんだよ…(汗)

この人は柳先輩。

ウチの参謀で色んなデータを持ってんだ。

たまにストーカーじゃなかいかって思うくらい(笑)

でも、この人もテニスで倒したいって思う1人。

「一つくれぃ!!!」

「これだけは嫌っスよ!!」

優の作ったものだけはぜってぇ先輩でもあげられねぇし。

「けち~!!」

「丸井うるさいぞ!!早く食べろ!!」

「う~」

少女は上辺だけの友達を信じよう