オトメギキョウ

ポタッ ポタッ

赤也がそう言うと優の目から涙が流れ出した。

「……ヒック……ヒック…ほんと…は…お母…さん達が…ヒック…大好き…だった…ヒック…だから…いくら嫌…ヒック…われ…てても…いつかは…優…ヒック…しく…してくれる…と…ヒック…思ってた…ヒック…からずっと…ヒック…我慢して…たの…ヒック…捨て…られた…時も…ヒック…いつか…向えに…来て…ヒック…くれると…思って…ヒック…たから…広い…ヒック…家買って…毎日…待ってた…ヒック…ヒック…」

「よしよし」

赤也は二人の子どもを抱きながら、優の頭を撫でた。

「優…」

優のお母さんは優に近付き、優をそっと抱き締めた。

「今まで……本当にごめんなさい」

「ううん……ヒック…私こそ…生まれてきて…ヒック…ごめんなさい…」

「優は生まれてきてよかったの。生まれてきてはいけない命なんてないのよ……」

「うん……ヒック…」

「優……本当にすまなかった」

「ううん…ヒック…私…ヒック…お母さんも…お父さんも…ヒック…大好き…だから…ヒック…」

「私達もよ……生まれてきてくれてありがとう……」

「うん…ヒック…グズ…ヒック…ヒック…グズ…」

それから優は優のお母さんに抱き締めながらいっぱい泣いた。