そして早くも2年が立ち、翔が事故で死んだ。

両親は捨てられた優は転校して、一人暮らしを始めた。

「優!転校ってうちの学校だったんだぁ!」

「あっ、ゆい!この学校だったの?」

「そうだよぉ。これからも仲良くしようねぇ」

「うん」

ー小松 ゆいー

優と同じテニスクラブの子で、優の友達。

この子が優の人生を狂わせた。

優が転校して2ヵ月ほどたった放課後。

優はゆいと帰っていた。

「最近テニスクラブに来ないねぇ。何かあったのぉ?」

「ちょっと色々あってね(苦笑)」

「なにがあったのぉ?誰にも言わないから教えてぇ?」

そして、優はゆいの言葉を信じて全てを話した。

~次の日~

「ねぇ、知ってる?優ちゃんって、親に捨てられた子なんだって~」

「知ってる~気持ち悪いよね~近寄らないようにしよ?」

「そうだね」

優が学校に行くと、昨日ゆいに話したことがみんなに広まっていた。

「(な、なんでみんな知ってるの?)」

ガラッ

シーン

教室に入ると、みんなが黙った。

「あっ、両親に捨てられた子だぁ。キャハハハ 気持ち悪~い!キャハハハハハッ」