「ご飯よ。早く来なさい」

「はい」

~食事中~

「今日僕、友達と鬼ごっこしたんだよ!」

「そう。楽しかった?ふふっ」

「怪我はしなかったか?」

「うん!大丈夫だよ!」

「……あの、お母さん」

「……何?今、翔と話してるの話し掛けないで」

翔のことを愛してる両親は、翔にはとても優しかったが、優にはとても冷たかった。

「お母さん。先に優ちゃんの話聞いてあげて」

「まぁ∨∨なんてお姉さん思いなの∨翔は本当に優しいわね。ふふっ」

「優、言ってみろ」

「……私、テニスやりたいの」

「は?なんであんたなんかにお金を出さないといけないのよ」

「すいません……」

「お母さん!優ちゃんが自分からやりたいって言うの初めてなんだよ?1つくらい、優ちゃんに好きなことやらしてあげてよ!」

「翔……」

「……翔がそう言うならやらしてあげるわ。翔に感謝しなさいよ。」

「はい。ありがとうごさいます。」

翔のお陰で優は、テニスが出来るようになった。

そして、テニスを始めてから優は外で遊ぶようになった。

遊び方がわかったわけではないが、テニスを始めて、外で遊ぶことに興味を持ったからだった。