「やっぱり元の世界に……」

そう思いながらも赤也は一生懸命に公園内を探し、もしかしたらと思い、優の家に向かった。

「えっ……表札が変わってる……」

赤也は前まで優の家であった家の前で膝をついた。

「優……戻ってきて……くれ…ぅぅっ……まだお前に……気持ち伝えてねぇんだよぉ!!ぅっぅっ……」





「赤也。あんたなんで泣いてんのよ。しかも玄関先で」

学校から帰ってきた心亜に声を掛けられた赤也は、心亜の肩を強く掴んだ。

「姉貴!!……優が!!優が!!」

「優ちゃんに何かあったの!?」

「……元の世界に戻った……」

心「えっ……詳しく聞くからまず家に入ろ。」

そして二人は切原家に入っていった。

少女が元の世界に戻ると少年は気持ちを押さえられなくなる…