「これ作ってきたからよかったら食べて」

朝作ったレモンの蜂蜜漬けを赤也に渡そうとすると、目の見えない速さで丸井がそれを奪った。

「あ~!!丸井先輩何やってんスか!」

「これ優が作ったのか?」

「は、はい」

「ん~いい匂いだぜぃ」

パカッ

「うまそ~いっただっきま~す!」

「あ~!!」

丸井がレモンの蜂蜜漬けをパクパクと食べ始めた。





「ご馳走さま!美味しかったぜぃ!じゃあな!」

丸井は全部食べて、空になった容器を赤也に渡して、戻っていった。

「俺の~(涙)」

「また作るから。ねっ?」

「ぅ~今度は家で作れよ!!」

「うん!(ニコッ)」

少女の笑顔は別れを表す……