~ある夜~

ーそろそろだなー

「(えっ!?)」

ーそろそろ元の世界に帰ってもらうー

「(嫌だよ!赤也と離れたくない!)」

ー俺は最初に言った。心を開いたら元の世界に戻すと……ー

「(でも、まだ赤也に……)」

ーでは、3日やろう。ー

「(3日?)」

ーああ。その間に伝えたいことを言え。それと完全に心を開けー

「(伝えたいことは言う!!でも完全に心なんて開かないから!!開いたら、お別れになっちゃうもん……)」

ーなんなら、今すぐにでも元の世界に帰してもいいんだぞ。だが、お前はまだ切原赤也に伝えたいことを言っていない。だから、3日与えたんだ。そのことをしっかり頭に入れとけー

「(………わかった)」

少女はそろそろ元の世界へと帰ってしまう……