――――キーンコーンカーンコーン 




ガラガラッ! 


「ギリセー!よっしゃ間に合った〜!」

「はぁはぁ…はぁ……」


よかったー。結構な距離走ったなあ。 

「お前ら朝から仲が良いなー。二人揃って遅刻か?」


ち、遅刻?! 


「えっ!まさおー今のはギリギリ大丈夫だったじゃん!」

「冗談だ。それから、まさおって呼ぶのはやめろや。加藤先生と呼べ。」



ざわっと、皆が笑った。 


先生にもクラスメイトにも好かれる裕希がうらやましい。